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階段


昔の住宅階段は「狭くて急勾配」なのが当たり前でした。
20年くらい前までは段数13段程度が一般的だったように思います。
階段にスペースを割くくらいなら、部屋にしようとか、そういう考えが多かったのかもしれません。

昔は、家の間取りを自分で手書きで書いて、工務店に「これで建てて欲しい」なんて渡す方も多かったですが、皆さん階段はほぼ同じ。それだけ、地域問わず「狭くて急勾配」な階段が一般化していたのでしょう。

さて今の階段はどうかというと、15段階段になります。
そして途中で90度もしくは180度方向転換するものが多いです。
理由としては昇り降りし易さを考慮するようになったのと、子供が階段から転落する事故を防止する為に「途中で止まる」階段を考え始めたことでしょうか。

昔は、直階段という「上から下までまっすぐ」な階段でした。その為、一度転落すると上から下まで、止まらずに落ちてしまいます。
大けがのリスクが高かった訳です。

そのため現在は、階段の中間地点にあたる8段目あたりで、階段を折り返すことにより「万が一、子供が転んでも大けがになりにくい」ように考えられたんですね。

さらに最近では、高齢になった時の昇降や、家具などの運搬、体の大きさに合わせての昇降し易さなど「住む人に合わせた階段」が増えています。

ただ、建築会社によって階段の寸法変更が可能かどうかは、マチマチですので、早めの段階で、変更可能かどうか確認をしておきましょう。

※最後に。
階段は緩すぎてもダメですよ。
緩い勾配になると、段数が増えることにより、到達感を感じるまでが長くなり過ぎておっくうになります。
また踏面と言われる「足を置く部分」も広すぎると、大股になって昇り降りしにくいと思います。
階段は個人差を感じやすい場所なので、出来ればいくつか実際に昇り降りしてみると良いかもしれませんね。



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