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ベストな屋根の傾きは?
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こんにちは、ピースホームの河野です。
屋根の傾きは屋根材や屋根の形によって変わります。
今はシンプルに見える屋根の形や屋根材が多いですね。
片流れという、片方向だけに傾いている屋根の場合だと、高確率で金属屋根(ガルバリウム鋼板)が多いです。
昨年、お引渡しをしたピースホームのお客様のようにステンレスを採用する方は、少ないですね。
ほとんどガルバリウム鋼板です。そして傾きは緩いです。
理由は、
金属屋根だと傾きが緩くても、雨漏りのリスクは変わらないから。
あと、傾きが緩いと外壁の面積が少なく済むので、工事費用が少なくて済むから。
さらに、片流れ形状も工事費が安いですね。形状がシンプルなので。
この金属屋根だと2寸勾配(11℃程度)とかが多いでしょう。
外観を箱のように見せたい場合は、1寸勾配(6℃程度)とかもっと緩くします。
屋根の傾きが急だと、外壁面積が増える上に頭でっかちな外観に見えますからね^^;
他に瓦を使用する場合もあります。
個人的には瓦派です。
耐久性の良さもありますが、雨漏りの発見のし易さ、夏場の日射を断熱する良さ、雨音を軽減する遮音の良さなどがあります。
この瓦を仕様する場合は、3寸勾配(16℃程度)から5寸勾配(26℃程度)までが一般的です。
瓦屋根の場合は、片流れもありますが、切妻と言われる形式や、寄棟などがあります。昔の家屋は入母屋屋根という切妻+寄棟という豪華な形状でした。
また、「もっと角度が急な屋根が良い!」という方もいらっしゃるとは思います。
瓦屋根にしろ金属屋根にしろ、6寸勾配や7寸勾配、それ以上と言った勾配も出来なくは無いですが、資材量も増えますし、何より傾きが急すぎて職人さんも工事がしにくく、割高になります。
このように、屋根の素材や形状により屋根の傾きは決まってきます。
素材の良さから選ぶか、見た目の良さから選ぶか、ぜひ建築会社に聞いてみて下さい。
ちなみに、僕の設計の場合は瓦でまとめることが多いです。
屋根の大きさを見ながら、家ごとに勾配は少しづつ変えたりもしてます。
※例外的に太陽光パネルを設置する場合は、設置面積によって屋根の傾きや形状が自ずと決まってきます。
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