ここ数日、「結露がヒドイ」という相談をよく受けます。
いくつかのお家は、現地を見せて頂くことが出来たので「結露対策」としてご提案をさせて貰うことになりました。
よく皆さん勘違いされているのは、「窓の結露が一番ヒドイ」という点です。
確かに目に見えて、水滴がポタポタと窓やカーテンを濡らすので、分かり易い部分ではあります。
でも、実はそれ以外に最も結露が起こり易い場所があるんです。
それが押入れ(クローゼット)です。
理由としては、
・押入れ内部にある衣服や布団など布製品には水蒸気が溜まり易い
・フスマや扉を閉め切っていることが多いので、室温より温度が低く、空気がよどみやすい
・昔の収納は家の外側に面して作られていることが多いので冷えやすく、隣接する部屋との温度差が大きい
などです。
その為、押入れの中には湿気とりの除湿剤を入れてたりすると思います。
結露対策は、家の中の温度差を少なくして、空気を循環させ、室内の湿度を調整する内装材を用いるのがベストです。
前に住宅エコポイントが流行って、内窓を付ける工事がもの凄く流行りました。
でもあれって、内窓だけでは結露は中々止まりません。
悪い場合、壁の中にまで結露やカビが発生してきます。
特にリフォームの場合は、窓や壁内部の断熱性を改善するのは難しいです。ある一定以上の断熱性能を確保するには、気密性も必要になるからです。
気密性を確保しようとすれば、かなり大がかりな壁の解体が必要にもなります。
あくまで結露と言うのは、室内空気に含まれる水蒸気量が溢れることにより起こる現象です。
その為、この水蒸気量を調整してくれる内装を改善することが、結露を防ぐ近道になります^^