河野です。
今日は大野原の方で、構造見学会を開催しました。
まずは、見に来て頂いた皆様ありがとうございました。
なかなか、構造部分は見に来られる方が少ない見学会ではありますが、骨組みや断熱材などを確認できる良い機会でもあります。
本日来て頂いた方からも、いろいろなご質問も頂きました。
ありがとうございます!^^
説明が下手くそだったかもしれませんが、その分このブログで細かくお伝えして行こうと思いますので、ぜひ読んでください^^
さて、真壁の家についてです。
新築で建てる数は、今少なくなってます。
理由の一つとしては、世の中の性能化への流れでしょう。
従来は土と木を重視する家づくりでした。
夏を旨とする、夏涼しい家だった訳です。
僕も、10数年前は土壁の家ばかりを建てていました。化粧柱とかの選定に材木屋さんに、何度も足を運んだ思い出があります。番付けを棟梁と一緒にしてました。
それがある時を境に、高性能化の波が押し寄せました。
高断熱、高気密の家ですね。
高断熱、高気密を確保しようと考えると、壁の中に柱と同等の厚みの断熱材を充填します。
そうなると、柱を見せることが難しくなります。
そういう家が時代の波で一気に増えました。家を建てようとするお客さんもその波にのまれて「いつの間にか柱は見えないもの」という認識の方も多いと思います。
そんな今の時代で「真壁の家が良い」と言って頂けるのは非常に嬉しい事ですね^^
真壁の家には在来工法の良さがたくさん出てきます。
構造柱の位置も、耐震+見せる事を意識した配置になります。
梁と言われる、天井の上に隠れてしまうであろう横に長い材料も通常の組み方+見せ方が求められます。
いずれも、木をどういう種類でどのような配置を行うか非常に腕の鳴る仕事でもあります。
個人的に真壁造りは大好きです。
ただ真壁の家でよく弱点として言われるのが、断熱性や気密性の問題です。
柱を化粧で見せる場合は、どうしても壁の厚みが少なくなるので断熱性能が落ちがちです。
しかし、それも現在では様々な工法で解決しています。
単純に柱サイズを大きくすることにより壁の厚みを確保する方法や、付加断熱と充填断熱の併用で断熱性を確保する方法などもあります。
気密シートも柱の両側を欠き込んで処理するなど対応策は複数あります。
どちらにしても重要なのは「工法の選択が出来るかどうか?」でしょう。
コレって出来ますか?と聞かれて、「はい何でも出来ます」ではNGです。
「これしか出来ません」というのもNGでしょう。
「真壁造りならこういう断熱方法がお薦めですよ」
こんな回答が出来れば、お客さんにとって一番嬉しいんじゃないでしょうか?
世の中、何でもネットで調べる時代だから、情報を集めるのは簡単です。
でもそれが、自分達にとって正解なのか不正解なのかは判断が難しい所です。
判断がつき難い事に、判断するための指標を伝えることが僕らの仕事かなと感じています。
まとまったかなー?伝わりましたか?
今日の所は、こんな回答です^^
真壁の家は大好き。そんなブログでした。