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床下空間

河野です。

今の住宅の基礎はベタ基礎です。

ベタ基礎ってどんなのよ?

分かりやすいのは、床の点検口をパカッと開けた時に、見えるのがコンクリートだということです。

昔は床下を覗くと、土が見えてました。布基礎っていうものです。

なぜ布基礎からベタ基礎へと変わっていったかは、様々理由があります。

・白蟻の侵入経路を減らす為

・土の中にある湿気を床下に溜めこまない為

・耐震性強化の為

・定期的な点検をしやすくする為

・設備配管を計画し易くする為

など。

メリットが多く、デメリットが少ない。

そういったものは、多くの住宅会社に受け入れられて、住宅工法のスタンダードとして浸透していきます。

最近では、ベタ基礎しか見ない。っていうくらい、皆ベタ基礎です。

で、ここからが問題です。

ベタ基礎が出来ました。

床下の空間は、どう考えますか?という事です。

よく住宅性能をこだわりたいお客さんからも質問を受ける、床下空間の考え方ですが、大きく分けて2つあります。

1・床下空間は、外部(屋外)と同じ環境

2・床下空間は、内部(屋内)と同じ環境

という2つです。

床下を外と捉えるか?部屋の中と捉えるか?これで、基礎の考えが変わってきます。

ベタ基礎というカテゴリーの中に、分類があるんです。

まず、1番の屋外と同じ環境と考える場合は、床下は通気という「空気を屋外から床下に通す」工法になります。昔の基礎の工法と同じ考えです。昔は布基礎で床下が土でした。その為、床下空間は湿気やすく、木材が腐朽しやすい為に空気を流すのが定石でした。

逆に2番の屋内と同じ環境と考える場合は、床下は気密という「空気を屋外から直には入れない」という工法です。こちらは、ベタ基礎であるから出来る工法で、湿気の対策と断熱の対策を重視した場合に、この気密というし選択肢になります。

このように、同じベタ基礎でも床下空間の考え方によって空気の動かし方が変わってくるんですね。

家を計画する際には、ベタ基礎。だけでは無くて、床下空間の空気をどう考えているか?住宅会社に聞いてみると、それぞれのこだわりが見えて、比較し易いのではと思います^ ^

以上、床下空間について書いてみました。 


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