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室内ドアは3つだけ。驚きの商品展開。
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河野です。
昔はドアの色は、床に合わせるのが「無難」であり、基本だと言われていました。
ただ、床とドアを合わせると結構ドアが目立ちます。
床の水平面に写る色が、そのまま壁に垂直に色が入るからです。
こんな感じ。※LIXIL 内装建具ラテオwebカタログより抜粋。
昔は、ドアのデザインや色柄を強調する事が流行っていたので、上の写真のような組み合わせはよく見られます。
ただ、モミの木の家の場合は考えが変わります。
この写真のように、床と天井にモミの木の色が入ります。
こういう組合せの場合、壁に同系統のドア色が入ったとしても悪目立ちします。
そっくりな色合いで、モミの木と建具の色を組み合わせるのは出来ないからです。
ですので、モミの木の家の場合は「ドアは目立たせない」事が基本になります。
主張させないという意味ですね。
その為にドアは「ホワイト」をよく使います。(光沢の無いマットな質感が大事です)
壁の色に近づける事で、他の木の色を消して、違和感を無くします。
実は最近。
「室内ドアを主張しないなんて、勿体ない!!」とドアメーカーさんからお叱りの声が聞こえてくるかと思っていたんですが、さきほどチラッと写真を載せたLIXIL新商品の方向性が面白かったので、紹介したいと思います。
今回、LIXILさんが出したのはラテオという商品名です。
お気付きですか?
なんとこの商品、デザインが3パターンしかありません!
普通であれば、10~20近くデザインパターンがある商品が多いのですが、今回発売のこのラテオは3つだけ。
これ、ドアを主張させない方向に進んでいるのではないでしょうか?
少しお話を聞いて見た所、近年ではドアのデザインはある程度絞り込まれているそうです。
家1軒の中で、あちこちに違うデザインを使うことが少なくなったということです。
その絞り込んでいる真の理由は不明ですが、僕は「家に落ち着きを求める人が増えた」からだと考えています。
昔の家は、ドアも内装も、外装も、構造も、「人に見せる」為のものでした。
どれだけ良いものを使ったか、見栄を張るということです。
しかし、現在では「見栄より実用性、華美なものより落ち着きのあるもの」が選択されるようになってきました。
家は見せるものでは無くて、住む人の為のものという意識を持つ人が増えたんじゃないでしょうか?
だからこそ、今回LIXILはこのような商品発売をしたのでは無いかと思います。
モミの木の家も同じで、あくまでモミの木を見せるということでは無くて、「モミの木を使った家が過ごしやすいかどうか?」という所に、モミの木の家を選ぶかどうかのポイントがあります。
見た目の良し悪しだけでは無くて、住む人にとってどういう家になるのか?
ぜひ、家づくりの際に考えて頂きたいと思います。
以上、室内ドアは3つだけ。驚きの商品展開。をお送りしました。