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使い方で切り方を変える木材、その理由とは?

河野です^^

パソコンのペイントソフトで絵を描くの楽しいですね。
マウスを握る手には、モノスゴイ力がかかりますが(笑)
自分で描くと、身に付きます^^

今日は、丸太の切り方のお話です。
木造住宅の場合、当然ですが木を多く使います。
以前に適材適所という記事を書きましたが、実は木の切り方にも違いがあります。

その切り方一つで、家の中の空気感が変わります。

では、どういう違いがあるのか河野の画力で表現してみようと思います。

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上の図は、丸太を輪切りにしたイラストです。
その輪切りをさらに細かく、赤と緑色の四角でカットした場合、
赤い部分と緑の部分では模様が違うのが分かりますでしょうか?

一般に、丸太の中心に対して直角に切ったのが「柾目(まさめ)」というものです。

逆に、平行に切ったのが「板目(いため)」です。

この切り方ですが、用途によって使い分けられています。
代表的なのが、この樽と桶です。

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樽の用途ってなんでしょう?
僕のイメージはお酒です。ウィスキー樽。

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ウィスキーなどお酒の保存に、昔から使われてきました。
保存の用途ですから、当然、液体がこぼれてはいけません。

という事は?
樽は水分を逃がさない性質があります。

さて、桶の用途はどうでしょう?

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ちらし寿司の桶なんか、昔はよく見ましたよね^^
このちらし寿司、プラスチックの桶で作るとベタベタし易いの知ってますか?
理由は簡単です。
ご飯の水分をプラスチックは吸わないから。

だから、いつまでもプラスチック製の桶はご飯がベトベトしやすいです。
うちわでパタパタ扇いでも、一苦労です。

でも、昔ながらの木の桶で作ると、そうはなりません。
この理由も簡単です。
桶が、ご飯の水分を吸ったり吐いたりして調湿してくれるから。

だから、木の桶で作るとちらし寿司が美味しく出来上がります。

このように、「水を通さない性質」と「水を通す性質」を用途に応じて、使い分けていたんです。

さて、ここで問題。

は、柾目?板目?

は、柾目?板目?

上の画像の木目をよく見ると、何となく違いは分かってくると思います。

正解は、

樽=板目

桶=柾目 です。

という事は、板目=水を通さない性質であり、柾目=水を通す性質でもあります。

一般に無垢材と言われるものは、この板目と柾目がゴチャ混ぜにされていますが、使い方を考えてみれば自ずと使用場所がわかってきます。

水を通しにくい板目は外壁に、逆に調湿し易い柾目は室内に。

そういう使い分けをする事で、過ごしやすい家が出来上がります^^

さて、もみの木は「柾目」の切り方で作られます。
という事は、、、、室内に使用して「調湿」して貰う為の材料だと言うことです。

いかがですか?

無垢の木といっても、使用する場所によっては木の切り方が違うこと知って貰えたかなと思います。
参考にしてみてください^^

以上、「使い方で切り方を変える木材、その理由とは?」でした。


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