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省令準耐火構造の注意点


火災保険を検討する時に保険屋さんに必ず聞かれるのが、「省令準耐火の家ですか?」という質問。

家を購入した人にとって、「え?何それ?」という聞きなれないものでもありますね。

省令準耐火とは、購入した住宅の火災に対する性能の種類の一つです。
他にも準耐火という似た名称もありますが、全く違うものです。

この省令準耐火性能を持つ住宅で建てるかどうかの判断として、主なメリットは火災保険や地震保険の割引。
※約半額になります。

そしてデメリットは、建物性能アップによる工事費の増額ですね。

これは、正直建築会社によって金額がマチマチです。20万円から50万円くらいが多いのではないかと思います。

ですから、火災保険料が10万円安くなるからと言って、工事費が30万円かかったのでは、あまり魅力がありません。

工事費と、保険料のバランスは考えましょう。

他に大きなデメリットとしては、省令準耐火にすると「デザインの自由度が減る」という所もあります。柱や梁の構造材について基本、あらわし(素のまま見せる事)が出来ません。

その辺りを踏まえながら、建築会社と相談して進めて見ましょう^^

※火災保険も組合せ次第で様々な特約や、保険の組み方が各社ありますので、複数検討がオススメですよ。


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キッチンメーカーには言えない、秘密の選び方


おはようございます^^ ピースホーム、河野智行です。

新築に設置するキッチンは、システムキッチンと言います。
そこから、対面型(ペニンシュラ型)やアイランド型などキッチンとダイニングの関係をどう考えるかで、型が決まります。

そのシステムキッチンですが大きく分けて5つの部品で構成されています。
今回は、この構成の選び方について書いてみます。

まず一つ目が、カウンター(天板)、まな板を置いて野菜を切ったり作業するスペースです。
二つ目は、水栓(蛇口)
三つ目は、加熱調理機器(IH、ガス、スーパーラジエントヒーター)
四つ目は、レンジフード(換気扇)
五つ目は、収納部というようになります。
これに食器洗い乾燥機(食洗機)などが付いたりもします。

家づくりの途中で、確認すべきキッチンはこの1~5の部品を「どんなものにするか?」で大きく金額は変わります。

逆に言えば、どうしてもあなたが「●●メーカーの●●シリーズのカウンターが絶対必要!」と思うのならば、事前に伝えておけば見積も予想外にはなりませんし、「いや、ウチはこだわらないよ」という人であれば、実際のショールームでは「どんなものか確認するのみ」で終わります。


では、どんな選び方をするか?
重要なのは「キッチンは、いずれ交換するもの」であることを考えておきましょう。
早ければ10年ほど、長くても20~30年後には変えると思います。

10年目で変えるのは主に、加熱調理機器や食洗機です。
故障が主な原因ですが、単に使用上の故障だけでは無くて、家の中のゴキブリが加熱機器本体内部に侵入して、ショートして壊れるといったケース(メーカー保証外)まであります。
早い人で、約2年で交換する人も居ました。

ですから、家の中を快適に保つことも重要ですし、「交換前提で考える」というのも大事な事なんです。

ショールームにいくと、大抵グレードアップと言われるような、高級な商品の説明を受けます。当然、高級なだけあって良い商品です。
レンジフードなんかも、「掃除が便利で簡単ですよ~」なんて言われると、つい迷います。
でも、本当にそれだけお金を掛けて高級品にして、一年に数回の掃除が楽になったとして、「絶対必要なもの?」なのかなと思うわけです。


もちろん予算に余裕があれば、「欲しいものを買う」という考えでグレードアップを続けていくのも一つです。

でも、ほとんどの方の予算は決まっているはずなので「必要かどうか判断して買う」事になると思います。

その判断材料として、「いずれ買い換えるもの」であること。を考えておくと、決めやすいと思います。必要以上にお金を掛けすぎないってことですね。

また数十年後のリフォームに向けて、「資金を残しておく」という考えも出来るかと思います。

ショールームは、目新しいので何でも欲しくなりますが「何度かショールームを訪れる」内に、目が慣れてきます。説明員にも慣れて来ます(笑)

それから、ようやく「本当に必要なのか?」の判断が出来ると思います。
家は建てておしまいではありません。
10年、20年、30年とずっと住み続けるものです。

コストパフォーマンスは、じっくりと考えましょう。その為に、僕らは居ます。

決してグレードアップさせる為ではありません。笑

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今年の家づくりは、どうなるか?


明けましておめでとうございます^^
本年もよろしくお願いします。

ピースホームは、5日からの営業になりますが、
ブログはちょこちょこ更新していこうと思ってます 笑

昨日はというか、今これを書いているのが31日の21:40頃なんですが、ボクシング見てます。
久しぶりにテレビ見ました。おもしろいです。というか熱い戦いですね。たまんないです。

僕自身も少し少林寺拳法をやってましたので、格闘技は燃えます(笑)
魅力は、意思の強さが見えるとこかな?
譲れない気持ちというか、「勝つ!」というのが画面からグワッと伝わってくるトコですね^^

さて今年は、住宅の性能化がさらに進む年でしょう。
特に、高断熱・高気密が増えてきそうです。
ただ、一昔のように単純に「断熱材の厚み」や「相当隙間面積C値」だけの問題では無くなります。

高断熱、高気密化による結露の問題、内壁内通気の問題、室内換気など、「いかに空気の流れや質」を施工者がどう考えて、住宅を建てるかがキーポイントだと思います。

僕は、それに加えて「内装材で室内空気を変える」事をお勧めしていきたいです。
生活は、室内の環境で大きく変わりますもんね^^

では、今年も楽しんで家づくりをしましょー♪
ピースホーム 常務取締役 河野智行



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建て替え前にチェックしたい5つのポイント


ピースホームの河野です。

古い家の建つ土地を購入した時。
実家を壊して新しい家を建てる時。

そういった時に、5つのポイントをチェックしておくと、予想外の出費に泣かなくて済むようになります。

では、早速書きたいと思います。

⒈持ち主の確認
 これは、今見えてる土地が誰のものかの確認です。実家の建て替え時によくあるケースですが、土地の持ち主が既に亡くなっているご先祖様だったりします。通常、家や土地は登記という「誰がいつから所有しているか?」という記録を更新していきます。これが更新されていない事が多いです。その為に、住宅ローンの借入手続きが承認されないというトラブルが出たりします。もしくは相続で揉めて、所有出来ないとかね。
なので、まず持ち主を確認しましょう。

⒉境界の確認
土地には、道路や水路なんかが隣にあります。僕らは「南側に水路が接している」なんて言い方をします。
この道路や水路と、土地の境界を確認しましょう。これも目で見えてる状態と違う事が多いです。
例えば僕の家の横にも水路がありますが、水路のようで河川(川)です。そんでもって、河川管理道として、幅80センチ(だったと思います。)は敷地を使う事が出来ません。
実際には土地は水路に接していたのに、住宅を建てようとすれば、敷地境界を後退する必要があります。
なので、事前確認が必要です。

⒊新築なのか増築なのか
建て替えなら新築しか無いと思われるかもしれません。
でも実は、同じ敷地に離れとか納屋とか無いですか?
そういう建築物があると、それらも建築計画に含めて考えなければなりません。
詳しい内容は、場所により変わりますが、建て替えだから新築だよね。という訳ではなく、土地全体の建築物も含めた検討が必要になります。
そしてその他の建築物も含めて考える場合、「増築」と呼ぶようになります。家は新築なのに、法的には増築。
言葉は面白いです。

⒋都市計画
昔と変わっていて、怖いのがこの都市計画です。家を建てる地域によっては、建物に幾つかの制限がかかります。
「自分の家なのに」と思うかもしれませんが、その地域には一定の制限を設け無いと火災時に燐家に類焼し易い等の理由があって、制限されています。他にも近くにでっかい道路が出来る計画があるから、制限するよ。って言うのもあります。昔は家建てれたのに、今は厳しいというのが現実にあります。

⒌新築なのかリフォームなのか
迷わず建て替えなら問題はありませんが、当然費用の問題があります。相続もそうですが、費用のトラブルは無くしたい。
リフォームする方が、資金援助を両親もしくは祖父母より受け易いというのもあるかもしれません。
ただし、リフォームして良いかどうかの判断が必要です。
家の作りによっては、直す方が高くつく場合もあります。
僕も耐震診断で、多くの家を見ましたが建てた年代では無くて、「誰が建てたか?」で、耐震性が大きく違います。
50年前の家の方が、30年前の家より耐震性が高い場合もあるんです。
家はつくづく、「人による」と感じてます。

以上、ざっくり書きましたが、ほとんどは市役所や法務局で数百円前後で確認出来ます。
一度、試しに自分で調べてみるのも良い勉強になると思います。
(一部は、建築士による判断も必要だと思いますので、そのような場合は建築会社や知合いの建築士に相談してみてください。)

本年のブログはこれで終了となります。
この一年、当ブログを読んで頂いてありがとうございました。

来年も引き続き、毎日更新し続けてみようと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

よいお年を(≧∇≦)v
ピースホーム 河野でした。

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20年保証、60年保証の不思議

ピースホームの河野です。

住宅瑕疵担保履行法が成立して、瑕疵担保責任保険が登場したころ、
「住宅の保証」がしきりに言われるようになりました。

保証が付いているのか?何年付いているのか?無料なのか?
こんな言葉が多かったように感じます。
当然、大手メーカーさんの対応は素早く、20年保証や60年保証も出てきました。

初めて聞いたときは、「おぉ、さすが大手。60年も無料で点検して保証するのか。工務店では適わないなぁ」なんて思った、若かりし僕でした。

でもま、よくよく調べてみると「僕らと同じ」なんですよ。

※ここからは、あくまで一般論です。
まず、家が完成して9年間は無料の定期点検があるんですね。

で、問題は10年目の点検。これが有償です。
お金が要ります。
(ピースホームは今無料です)

この有償の点検をクリアーして、補修を行って、初めて追加で保証期間の延長です。

あとは同じです。5年や10年ごとに有償の定期点検をして、補修して、追加で期限延長です。
その積み重ねで20年保証だとか60年保証というものがあるんですね^^

決して、無料では無いわけです。
パッと見た目の「●●年保証!」にダマされないように、よく確認しましょう。

「点検はどこまでが無料で、何年目から有料なんですか?」って聞きましょう。


ピースホームでもよく「メンテナンスの時期って何年で、するんですか?」というご質問を受けます。
多くの場合は10年目の定期点検時期の前後に「補修した方が良いかもしれない時期」が来ることはお伝えしています。

実は建物に使う素材もですが、日当たりや、立地、風当たり、いろんな自然条件でメンテナンス時期も変わります。
以前に書いた「塩害地域」の対応もメンテナンスで確認すべき所ですね。
充分、説明を受けましょう^^

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※6ヶ月定期点検に伺った時の話。
隣に大手メーカーさんが建てた家が建っているんですが、住みだしてから一回も定期点検に来ないそうです。ホームページには書いてるのに。

不思議です。
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来月!
再び、あの熱い男がやってきます!!
「スーパーラジエントヒーター調理実演セミナー」

ラジエント1月

平成28年1月30日(土曜日)
午前の部10時30分~12時30分頃まで
メニュー:白ご飯・ハンバーグ

午後の部14時00分~16時00分頃まで
メニュー:大学芋

当日は、上の写真のような分厚いハンバーグを「余熱料理」で調理します。
余熱ですよ!見たら面白いです(笑)

PH
こんな実験もやってます。

ぜひ、ご参加ください^^v



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