🌲 ややこしいけど知っておきたい「ヒノキチオール」の話

こんにちは、河野です。

「木の香りって、体にいいらしい」
そう聞いたことがある方、多いと思います。

たしかに、森林浴や木の家にはリラックス効果があります。
ただ――この“木の香り”をめぐる話、
実は少しややこしいんです。


🪵 ヒノキチオール=ヒノキ、ではない?

「ヒノキチオール」という成分名を聞くと、多くの人が桧(ひのき)を思い浮かべますよね。
ところが実際の日本のヒノキには、ヒノキチオールはほとんど含まれていません。

日本の桧に多く含まれるのは「ヒノキオール」。
“チ”のない成分です。

どちらも抗菌性がありますが、より強いのはヒノキチオールの方
これは主に青森ヒバや台湾ヒノキなどに多く含まれています。

つまり「ヒノキ=ヒノキチオール」は、ちょっとした誤解なんです。


🍃 香りの強さ=良さ、ではない

では、ヒノキチオールが多い木ほど“いい木”なのか?
実はそうでもありません。

木の香りは人によって感じ方がまったく違います。
強い香りを「落ち着く」と感じる人もいれば、
「少しきつい」と感じる人もいる。

大切なのは、**毎日暮らす空間に合う“香りのバランス”**です。


🌲 「もみの木と暮らす家」──香りの主張を抑えた“空気の家”

ピースホームが大切にしているのは、香りで癒す家ではなく、
空気で整える家

私たちが扱う「もみの木」には、ヒノキチオールのような強い香気成分はありません。
そのかわりに、フィトンチッド(植物精油)による穏やかな抗菌・消臭・調湿作用を持っています。

家に入った瞬間の「すうっ」とした空気の軽さ。
それは香りではなく、空気そのものがきれいだから感じる清涼感なんです。

さらに、もみの木の細胞構造は水分を吸って吐く「調湿器」のような働きがあり、
湿気の多い香川の気候でも、ベタつかない室内環境をつくり出します。


🧠 成分よりも「自分の体が落ち着く空気」を

ヒノキチオールがどれくらい入っているか――
そういう化学的な話よりも、実際にその空間で自分の体がどう感じるか
それが本当に大切な基準です。

自然素材住宅の本質は、“香りを足す”ことではなく、
人工的なにおいを減らして、素材の呼吸を生かすこと。

もみの木の家が人気なのは、香りが強いからではなく、
**「無臭に近いのに、空気が整っている」**という体感があるから。

これこそ、長く暮らす家として理想的な“自然との距離感”だと思っています。


🌳 最後に──強さより、やさしさの濃度で選ぶ

自然素材を選ぶときに大事なのは、
どれだけ“強い成分”が入っているかではありません。

毎日を穏やかに過ごせる空気かどうか。
つまり、「香りの濃度」ではなく「やさしさの濃度」。

もみの木の家は、その“ちょうどよさ”を体で感じられる素材です。
香川の気候と相性がよく、子どもからお年寄りまで心地よく過ごせる。

「家の中で深呼吸したくなる」――
そんな暮らしを目指す方にこそ、もみの木と暮らす家を見てほしいと思います。

👉 お問い合わせはこちらから