こんにちは、河野です。
ドラマ「正直不動産」を見たことがある方はご存じかもしれませんが、
不動産業界には“ちょっとグレー”な慣習が残っていることがあります。
その代表例が――
**「囲い込み」**という行為。
今日は、あまり表には出ないこの仕組みを、
売主さんの立場で分かりやすくお話しします。
🔍「囲い込み」って何?
たとえば、あなたが家を売りたいとき。
ある不動産会社に「うちで売ります」と専任契約を結びます。
本来、その会社は物件情報を公開して、
他社の営業担当からもお客様を紹介してもらえる状態にします。
でも――
中には、「他社からのお問い合わせを止める」会社もあります。
理由は単純。
自社で買主も見つければ、“仲介手数料を両方から”もらえるから。
つまり、「売主」と「買主」どちらも自社で囲い込みたいんです。
💸 一番損しているのは、実は“売主”
他社からの紹介を止めるということは、
買いたい人の数が減るということ。
買い手が減れば、
当然「価格競争」も起きません。
結果、もっと高く売れたかもしれない家が安く売れてしまう。
これが“囲い込み”の最大の問題です。
不動産会社が得をして、
売主さんが損をする。
シンプルだけど、現実に起きていることなんです。
📍 地方市場ほど影響が大きい
香川県のような地方エリアは、
都市部と比べて物件数も問い合わせ件数も少なめ。
だからこそ、1件の問い合わせの重みが違う。
「1人でも多くの人に見てもらう」ことが、売却成功のカギです。
にもかかわらず、“他社紹介を止める”というのは、
売主さんのチャンスを奪う行為なんですよね。
🤝 ピースホームが大切にしていること
私たちは、お客様の家をできるだけ多くの人に見てもらうことを基本にしています。
他社から「お客様を案内したい」という依頼があれば、できる限り協力し合う。
家は“会社のもの”ではなく、売主さんの大切な資産。
だからこそ、閉じるより開く姿勢を持っていたいと思っています。
📘 囲い込みを防ぐ、たったひとつの質問
もし、これから不動産の売却を考えているなら、
査定や面談のときに、担当者にこの質問をしてみてください。
「他の会社から紹介があった場合でも、案内してもらえますか?」
この一言で、相手のスタンスが分かります。
「もちろんです」と即答できる会社は、誠実な仲介をしている証拠。
逆に、言葉を濁すようなら――少し注意して見てください。
🌿 ピースホームのスタンス
家は、人の人生に深く関わる財産です。
それを“情報の囲い込み”で左右させたくない。
ピースホームでは、
**「開かれた取引=信頼の証」**という考え方を大切にしています。
売主・買主・他社、みんなが気持ちよく取引できる環境こそ、
地域の不動産が健全に育つ道だと思っています。