香川県で「もみの木と暮らす家」をご提案しているピースホームの河野です。
このブログでは、普段からお客様にお伝えしている「自然素材の家づくり」について、なるべく専門的な視点も交えて発信しています。
今日は、メインの床材としてご紹介している“もみの木”と並んで、実は相性が良い素材である「杉の柾目フローリング」について掘り下げたいと思います。
杉の柾目フローリングの魅力
杉は日本人にとって馴染み深い木材ですが、柾目取りをしたフローリングは一味違います。
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木目がまっすぐで均一
板目のような波打つ木目とは異なり、整然とした印象を与える。 -
やわらかい足触り
冬場でも素足が冷たくならず、温もりを感じやすい。 -
自然素材ならではの調湿性と香り
心地よい香りが室内に広がり、湿度を緩やかに調整してくれる。 -
柾目による反りの少なさ
木材は乾燥や湿気で反りやすい特性がありますが、柾目取りの杉はその影響を受けにくく、床材として安定しやすい。
特殊塗装による“弱点克服”
これまで杉のフローリングには「水の輪染みができやすい」という弱点がありました。
しかし今回採用している塗装は、まさにその常識を覆す仕様です。
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透湿性の高い塗料+撥水性の高い塗料を二重に重ねる工法
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コップ跡だけでなく、ソースやケチャップをこぼして1日放置しても、拭き取れば跡が残らない防汚性
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撥水しながらも木の呼吸は妨げない透湿性を維持
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自然なマット仕上げで、テカテカ感のない落ち着いた質感
「木の床はメンテナンスが大変」と思われがちですが、最新の加工技術で暮らしやすさを大きく向上させています。
もみの木との違いと使い分け
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もみの木
さらっとした肌触り、浮造りによる快適性、優れた調湿性、空気環境を整える。 -
杉(柾目)
柔らかい温もり、木の香り、特殊塗装による高い防汚性、反りにくさ。
さらに杉の柾目フローリングには秘密の浮造り加工が施されており、もみの木に比べてささくれリスクが大幅に低減しています。
ここでポイントになるのが「コスト調整」です。
家全体をすべてもみの木にするのも素晴らしいですが、部屋によっては杉を組み合わせることでコストバランスを取りつつ、自然素材の快適さをしっかり確保できます。
例えば、家族が集まるリビングはもみの木、個室は杉にするなど、ライフスタイルに合わせた提案も可能です。
まとめと体感のすすめ
「もみ」と「杉の柾目」。どちらも自然素材ならではの快適さを持ちながら、それぞれに特徴があります。
組み合わせて検討することで、見た目・性能・コストのバランスを取った家づくりが実現できます。
そして、この違いは文章だけではなかなか伝わりにくい部分。
実際に素足で歩いたときの感覚や、木の香りの違いを体感していただくのが一番です。
弊社ショールームではもみの木と杉の柾目フローリングを実際に体感できる空間をご用意しています。
ぜひご来場いただき、ご自身の肌で確かめてみてください。