こんにちは、河野です。
家づくりのご相談を受けていると、
「せっかくだから良いものを」と性能を盛り込みすぎるケースによく出会います。
断熱等級7、耐震等級3、全館空調、トリプルガラス、太陽光+蓄電池……
どれも確かに素晴らしい技術です。
でも――“長持ちする家”とは限らない。
今日は少し逆説的に聞こえる、
「普通の家がいちばん長持ちする理由」についてお話しします。
⚙️ “長持ちする家”に必要なのは「修理できる家」
家を建てて10年、20年、30年。
時間と共に壊れない家なんて、存在しません。
長持ちする家とは、「直せる家」「手が入れられる家」。
そしてそれを、誰でも・いつでも・適正なコストでできること。
言い換えると――
「性能の高さ」より「構造のわかりやすさ」こそが、家の寿命を決める。
最新機器や特殊素材に囲まれた家ほど、将来の交換コストや施工難易度が上がります。
一方で、国産設備・木造軸組・自然素材仕上げなど“普通の仕様”の家は、
部品が手に入りやすく、修理業者も多い。
つまり、住み続けやすい家です。
🪵 シンプルに作るほど、家は強くなる
ピースホームが提案する家づくりの根底には、
**「構造も仕上げも、できるだけシンプルに」**という考えがあります。
たとえば、
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複雑な屋根形状より、単純な切妻屋根
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特殊な輸入部材より、地場で調達できる国産材
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調湿塗料やもみの木など、メンテナンスに強い自然素材
派手さはありません。
でも、構造がシンプルだからこそ耐久性が高く、修理しやすい。
「普通」という言葉をネガティブに捉えがちですが、
私たちはこう考えます。
「普通=ちゃんとしている」
「シンプル=強い」
この二つを守ることが、
50年先も家族を守る“安心”につながるんです。
💡 「もみの木と暮らす家」──素材が呼吸する長持ち設計
たとえばピースホームの「もみの木と暮らす家」。
床や天井に使う「もみの木」は、化学塗装を施さず木そのものが呼吸できる状態で施工しています。
湿気を吸い、放湿し、空気環境を整える。
つまり、自然が家を調湿してくれる構造です。
塗り替えや再コーティングがほぼ不要で、経年とともに味わいが増す。
これも立派な「長持ちの仕組み」。
派手なメカではなく、素材の力で持たせるという発想です。
🏡 「シンプル+の家」──壊れにくく、直しやすい設計
もう一つのシリーズ「シンプル+の家」は、
その名の通り“ちょうどいい普通”を追求しています。
高額な設備に頼るのではなく、
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耐震等級3の基本構造
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断熱等級6レベルの快適性能
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国産設備+標準仕様のメンテ性
これらを“盛りすぎず”にまとめることで、
性能とコストのバランスを最適化しています。
構造がシンプルだから、将来のリフォームや設備交換も容易。
「壊れたら全部交換」ではなく、
「壊れた部分だけ直せる」のが、結果的に一番の長寿命化。
🔍 “普通”を選ぶ勇気が、未来の安心をつくる
トレンドや新技術を追いかけすぎると、
「次の世代が困る家」になってしまうことがあります。
でも実は――**いちばん困るのは「未来の自分」**かもしれません。
たとえば老後、ちょっとした設備交換やメンテナンスが“専門業者しかできない仕様”になっていたら。
暮らしの小さな不便が積み重なって、家がどんどん“自分から遠い存在”になっていきます。
だからこそ、派手な先進装備より、素直で扱いやすい構造を選ぶこと。
「普通でいい」ではなく、
「自分が年をとっても、手が届く家がいい」
これが、長く暮らせる家づくりの本質です。
香川の気候は湿気と塩害が混在する地域。
だからこそ、手入れのしやすい構造・素材・設計が最優先。
家は“維持する時間”の方が、建てる時間よりずっと長いからです。
🌿 ピースホームの考える“長持ちする家”とは
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直せる構造(木造軸組・国産金物)
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再生できる素材(もみの木・塗り壁・木繊維断熱)
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維持できる性能(断熱6・耐震3・C値0.3)
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暮らしに合うシンプル動線(家事・収納・通風)
これらを“普通”という言葉の中に詰め込んで、
無理のない良い家を届けています。
🧭 最後に:50年後も「いい家だね」と言われるために
最新でも、豪華でもなくていい。
暮らしやすくて、直しやすくて、好きでいられる家。
それこそが、ピースホームが考える「普通の家=最高の家」。
シンプルに作ることで、家族の時間も長く続きます。
あなたにとっての“ちょうどいい普通”を、
ぜひピースホームで一緒に見つけてください。