〜魔法瓶みたいな家を快適に保つ方法〜
こんにちは、ピースホームの河野です。
ここ数年、家づくりのご相談を受ける中で、よくこんな声を聞きます。
「断熱性の高い家って、夏は逆に暑くなるって聞きました…」
「北海道の家が夏に40℃超えたってニュース見て不安で…」
結論から言います。
それ、半分は誤解です。でも、半分は事実でもあります。
🔥 高断熱の家が暑くなる「ホントの理由」
断熱性の高い家は、よく「魔法瓶」に例えられます。
外の暑さ・寒さを遮断し、室内の温度をできるだけ保ってくれる。
でも…この“魔法瓶”、中に入っているのが「熱」だったらどうなりますか?
そう、ずーっと暑いまま保たれてしまうんです。
たとえば:
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👨👩👧👦 家族の体温(人も熱源です)
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🍳 キッチンでの調理熱
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📺 家電の待機電力
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☀️ 日射(南面・西面の窓からどんどん入る)
これらの熱が家の中にたまって、逃げ道がない状態が「高断熱の家が暑い」原因なんです。
🧊 高断熱は“冷たい空気”もキープしてくれる!
誤解してはいけないのは、
高断熱の家が悪いわけではありません。
むしろ、冷房した空気を長く保ってくれるのが高断熱住宅の本来の強み。
だからこそ、遮る工夫=日射遮蔽と、冷やす工夫=冷房をしっかりセットにすれば、
暑さに強い家になります。
🗾 北海道と香川、設計の違いが“誤解”を生んでる
最近、ニュースで「北海道の家が40℃になった」という話を見ました。
たしかに北海道の家は断熱が非常に優れていますが、
もともと冷房設備が少ない地域なんです。
一方、香川のような瀬戸内エリアでは、
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🟡 日射が強い
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🟡 湿度が高い
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🟡 夏が長くなっている(今や5月〜10月)
こうした地域では、「断熱+冷房+日射遮蔽」は絶対にセットで考えるべきなんです。
🏠 ピースホームの考える“夏も冬も快適な家”
私たちがご提案している「もみの木と暮らす家」や「シンプル+の家」では、
以下のような考えを設計のベースにしています。
✅ 家を“冷やす”のではなく、“冷やしやすくする”
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窓から日射をしっかり遮る(庇・シェード)
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熱源をコントロール(家電の配置・換気計画)
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必要な場所だけ冷房を効かせるゾーニング
✅ 暑さに耐えるのではなく、暑くならないように設計
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冷房効率の良い断熱・気密
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日中の日射角度と窓の関係を精密に設計
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家全体の“熱の動き”を可視化してプランニング
💡【まとめ】高断熱=夏暑い、は誤解。
❌間違った考え方 | ✅これからの考え方 |
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高断熱は夏暑い | 高断熱は「冷気を保てる」 |
窓が多い=明るいけど暑い | 遮蔽+断熱+冷房で快適 |
夏を我慢するしかない | 夏も気持ちよく過ごせる家を作る |
\これからの家づくりは、「熱の扱い方」で決まります。/
冷やすのも、暖めるのも、断熱と設計が鍵。
一緒に、季節に振り回されない家づくりを始めましょう。