こんにちは、河野です。
家づくりで「床の木目まで意識したことありますか?」と聞くと、多くの方が「正直あまり…」と答えられます。
でも実は、木目の選び方が住まいの雰囲気や快適性を大きく左右するんです。
🌿 板目と柾目、木目の違い
木材には大きく分けて「板目(いため)」と「柾目(まさめ)」があります。
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板目:山形や波打つような模様。ナチュラルでカジュアルな印象。
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柾目:まっすぐ平行な筋模様。整然としてモダン、洗練された印象。
板目は動きのあるデザインに向きますが、反りや収縮が出やすい。
一方で柾目は狂いが少なく、美しさと安定性を兼ね備えた木目なんです。
❓ なぜ柾目はこれまで注目されなかったのか?
ここが面白いポイントです。
本来フローリングには柾目が理想的なのに、長らく板目が主流でした。理由は大きく3つ。
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歩留まりの悪さ
柾目は丸太を放射状に割るため、一枚あたりの板幅が狭く、無駄が多い。
→ 大量生産には不向きで、板目の方がコストを抑えやすい。 -
量産化の時代背景
戦後から住宅需要が爆発的に増えた時代、求められたのは「安価で早く供給できる床材」。
→ 多少の反りや狂いは許容され、板目や合板が普及した。 -
デザインの流行
板目のランダムな木目は“木らしさ”が強調され、ナチュラルブームや昭和の和室にもマッチした。
→ シンプル・モダンな空間づくりが主流になったのはもっと後。
つまり、性能ではなくコストと供給の事情で柾目は脇役に回されてきたんです。
❄️ いま柾目が求められる理由
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高耐久で狂いにくい → 長く快適に住める
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均整の取れた木目 → シンプルモダンな空間に最適
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香りや調湿効果も安定して発揮
人口減少の今、「安さより質」を求める家づくりにシフトしている中で、柾目の価値が再評価されています。
🏠 もみの木×柾目でつくる上質空間
香川でも人気のシンプル+モダン住宅。
その空間をさらにワンランク上げてくれるのが、柾目のもみの木フローリングです。
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水平ラインが強調されて落ち着く
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家具との相性が良く、インテリアが引き立つ
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和にも洋にも自然に馴染む
デザイン性と暮らしの質を同時に高められるのは、この組み合わせならではです。
✨ 木目ひとつで変わる空間の格
「木の家が好き」な方は多いですが、木目の選び方にこだわると住まいの格が変わります。
もみの木×柾目は、長く快適に使え、なおかつ上品で洗練された空気感を生み出します。