こんにちは、河野です。
「自然素材の家って良いですよね」
家づくりの打ち合わせで、よくこんな声をいただきます。
全国の工務店やハウスメーカーも「自然素材」をアピールしていて、もはや珍しくない選択肢になっています。
でも実際に住んでみて「どこが住みやすいの?」と聞かれると、意外に説明が難しいもの。
そこで今日は、自然素材の家がなぜ住みやすいのかを 科学的な裏付け と 暮らしの体験 の両方からお伝えします。
🌱 1. 空気が違う ― 調湿と消臭の力
自然素材の代表格である「木」や「漆喰」「土壁」は、呼吸するように湿気を吸ったり吐いたりします。
その結果、室内の湿度をおおむね50〜60%の快適な範囲に保ちやすくなります。
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梅雨でもジメジメしにくい
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冬でもカラカラしすぎない
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結露やカビが起こりにくい
さらに木材が持つ成分には消臭効果もあり、生活臭を自然に中和してくれるのも特徴です。
人工的な芳香剤を使わなくても「空気が澄んでいる」と感じられるのは、この働きが大きいのです。
🏡 2. 健康にやさしい ― 化学物質を減らす工夫
一般的な住宅で使われる合板や接着剤には、ホルムアルデヒドなど揮発性の化学物質が含まれることがあります。
これが原因で「シックハウス症候群」やアレルギーを起こす人も少なくありません。
自然素材の家では、無垢材や自然系の仕上げ材を用いることで、化学物質の放散を最小限に抑えられます。
実際に「子どもの鼻炎や肌荒れが落ち着いた」という声もよく聞きます。
👉 健康を第一に考えるご家族にとって、自然素材の家は大きな安心材料になるのです。
👣 3. 触れる心地よさ ― 素足で暮らしたくなる理由
自然素材は「触れてみると分かる心地よさ」が魅力です。
例えば木の床。無垢材は冬に冷たくなりにくく、ほんのり温もりを感じます。
針葉樹系のフローリング(もみの木や杉など)は柔らかさもあり、素足で歩くと足裏にフィットして快適。
さらに「浮造り(うづくり)仕上げ」の床なら、表面の凸凹が足裏を軽く刺激して、血行促進や土踏まずの形成にも良いとされています。
👉 家の中で靴下を脱ぎたくなるのは、自然素材の床ならではの魅力です。
🌳 4. 長く愛せる ― 経年変化が魅力になる
自然素材のもう一つの特徴は「古くなる」ではなく「育つ」という感覚。
無垢材は使い込むほどに艶が増し、色も深みを帯びていきます。
小さな傷やシミも「味わい」となって馴染んでいくため、年数を重ねるほどに愛着が湧きます。
また塗装や化粧シートではなく、本物の木なら削ったり磨いたりして修復がしやすいのも大きな利点。
長く住み続ける家だからこそ、手入れしながら暮らしに寄り添ってくれるのが自然素材の強みです。
💡 5. 暮らしを整える ― 自然素材だからできるシンプルな生活
木から発散される「フィトンチッド」と呼ばれる香り成分は、リラックス効果や抗菌効果があると科学的にも認められています。
家の中に入った瞬間「なんだか落ち着く」と感じるのは、この香りの効果によるもの。
自然素材の家は派手なインテリアに頼らなくても、素材そのものが心地よい空気感をつくり、シンプルで整った暮らしを後押ししてくれます。
河野からのまとめ ✋
自然素材の家が住みやすい理由をまとめると…
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空気がきれいで湿度も快適
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化学物質が少なく健康に安心
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触れる心地よさでリラックスできる
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経年変化で愛着が増す
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暮らしを自然に整えてくれる
全国で自然素材の家が注目されているのは、こうした“根拠ある快適性”があるからです。
そしてピースホームでは、その中でも特に 「もみの木と暮らす家」 を中心に展開しています。
子どもが裸足で安心して遊べる床、空気が澄んだリビング。
自然素材の魅力を最大限に生かしながら、性能・設計も両立した家づくりをお届けします。