🏠 「予算は大丈夫です!」の一言に潜む落とし穴
家づくりの打ち合わせで、
「この金額なら大丈夫そうです!」
と安心されたお客様の表情を見ることがあります。
でも、実際のところ――
その金額、建物だけの費用であることが多いんです。
土地を決めて、見積もりを見て、
「思っていたより安いかも」と感じる。
でもその後に出てくる“暮らすための費用”が抜けている。
僕はいつもお伝えしています。
「建物が建っただけでは、まだ“家”じゃないんですよ」
💡 家の予算は“完成形”で考えるもの
照明が灯り、外構が整って、カーテンを閉める。
そのとき、ようやく「暮らし」が完成します。
けれど実際には、外構・地盤改良・登記・火災保険・照明・カーテン……
そうした部分が、建物とは別の扱いになっていることが多いんです。
建築業界では「本体工事」「付帯工事」「諸費用」と区別されますが、
お客様からすればどれも“家”の一部。
分けて考える意味はあまりありません。
家づくりにかかる費用は、
土地+建物+外構+諸費用=すべて合わせた総額。
この全体像を最初に把握しておくことが、
後から慌てないための第一歩になります。
🧱 外構は“あと”ではなく“一緒に”考える
香川でも、建物は立派なのに庭が砂利のままというお家をよく見かけます。
でもそれは、外構を後回しにした結果です。
後から外構を追加しようとすると、
重機を再度入れたり、やり直し工事が発生して、
結果的にコストも手間も増えてしまうことがあります。
せっかくの家をより引き立てるのは、外まわりのデザイン。
建物と外構はセットで計画するのが理想です。
ピースホームでは、フェンスやアプローチ、植栽も含めて
「建物とひとつのデザイン」として考えています。
家の印象は、実は外構で決まる部分がとても大きいんです🌿
📏 “本体価格”だけでは見えない費用たち
少しだけ具体的な数字を挙げると、こんな感じです👇
| 内容 | 想定 | 実際に必要な金額 |
|---|---|---|
| 建物 | 2,200万円 | ✅そのまま |
| 外構 | 0円 | +150万円 |
| 地盤改良 | 0円 | +60万円 |
| 登記・火災保険 | 0円 | +40万円 |
| 照明・カーテン | 0円 | +70万円 |
合計すると、約2,520万円。
「建物2,200万円の家」と思っていても、
実際には300万円ほど上がることもあります。
こうした差額が、ローン金額の増加や、
“思っていた理想を少し我慢する”原因になることも。
💬 「最初に全部、出してもらっていいですか?」
僕たちがいつも大切にしているのは、
この言葉から始まる家づくりです。
「最初にすべて見えるようにしましょう」
土地・建物・外構・登記・照明・家具まで。
最初に総額を明確にしておくことで、
“隠れたコスト”がなくなります。
ピースホームでは初回から
**「総額資金計画書」**をお渡しして、
お金の流れをすべて見える化しています。
せっかくの家づくり。
最後に「そんな費用も必要だったの?」と感じてしまうのは、
とてももったいないことだから。
🌿 まとめ:数字の安心は、心の余裕に変わる
家づくりの目的は「建てること」ではなく「暮らすこと」。
その暮らしを安心してスタートするためには、
数字の見通しを早めに整えておくことが大切です。
建物の見積もり=ゴールではありません。
スタート地点で“本当の総額”を知ること。
それが、後悔のない家づくりへの近道です。



